研究授業での学び。
知的好奇心と知識について。
授業において「何で!?」「不思議!」と子どもが思う場面を作りたい。
こうなったら、もう勝手に子どもたちの探求活動が始まる。
放っておいてもどんどん動く。
だから、教師はこの姿を引き出そうとあれこれ模索する。
たくさんのものも用意する。
しかし、子どもの反応はイマイチ。
なぜなのか。
疑うべき原因の一つが、「知識不足」である。
知識がないと、疑問は生まれようがない。
極端な話、赤ん坊は疑問をもたない。
日本語で話しかけられようがサンスクリット語で話しかけられようが、オールオッケーである。
目の前でスプーン曲げを披露しても、特段不思議にも思わない。(と思う。)
「スプーンは固い金属製だから容易には曲がらない」という知識、前提がないためである。
せっかくのいいネタを用意しても、相手に知識がないと「猫に小判」となりかねない。
例えば料理をより美味しく楽しむためには、そのストーリーを知っていることが大切である。
知識がないまま授業をしても、子どもは不思議の発見も疑問も何も抱けない。
とっておきの面白い難問も単に「意味わからない」だけである。
知識をつける。
「学びに向かう人間性」を重視する時であっても、ないがしろにしてはいけない部分である。
2020年1月22日水曜日
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