今回は「やる気スイッチ」をテーマに。
目の前の子どもを、今より少しでも輝かせたい。
「やる気スイッチオン!」にしたい。
担任なら誰しも持つ思いである。
だから苦労してでも色々準備するし、叱ることや本気で怒ることがある。
輝く姿が見られたら心から嬉しい。
さて、子どもの側はどうか。
誰しも認められたいと思っている。
しかし輝きたい、良くなりたいというより、見てもらいたい、認めてもらいたいという欲求の方が強い。
つまり、それは「他者への欲求」である。
マズローの欲求段階説では、次の順になる。(実際に図にすると1が一番下でベースになる。)
1生理的欲求
2安全の欲求
3所属と愛の欲求
4承認欲求
5自己実現の欲求
1から順に満たされる度に欲求レベルが上がる、という見方である。
つまり、冒頭の教える側の意識はレベル5の欲求に近い。
子どもが輝く手立てをうつことが、自分の選んだ職業に対しての誇りにつながる。
もう少し低いと4で、周りの人々に「すごい」と認められたい段階の場合もある。
異動したてなどは、2や3の段階から始まる。
慣れることに精一杯である。
(そこで忙しすぎて睡眠不足とかになると、レベル1まで落ちる。)
子どもの側は、1~3が中心である。
きちんと食事をして寝てきている状態なら1は満たされている。(この段階で躓いている子どもは、可哀想である。)
学級が通常の機能を果たしていれば、2も満たされている。
3が学級への所属感である。
4が、認められている感覚。
5が、目標に向けて輝いている姿なる。
一生懸命教えても、「やる気スイッチ」が入らないという場合がある。
それは、教える側が教わる側の欲求レベルを見抜けていないのかもしれない。
欲求が食い違っている可能性がある。
一生懸命自分を磨いて欲しいと願っていても、相手は睡眠不足かもしれない。
場合によっては、病気にかかっていることもある。
朝の健康観察の段階から、一人一人の欲求レベルの測定スタートである。
2014年7月9日水曜日
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