2014年7月17日木曜日

子どもを悪くする三つの方法

先日、群馬での「学級作りパワーアップセミナー」でお話をさせていただいた。
その中の講師のお一人、野口晃男先生について。
「校長室の窓から」という本を刊行している。
その中から、インターネット上にも載っている本文の一部を掲載する。

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子どもを悪くする三つの方法………入学式で話しました。

入学式で入学のお祝いを述べたあとで、保護者の皆様方に子どもを悪くする三つの方法を話しました。

一つ目の方法は、子どもの前で近所の人にあいさつをしないという方法です。
近所の人だけでなく、知っている人にもあいさつをしないようにするのです。
そうすれば子どもは間違いなく陰気で礼儀知らずの人間に近づいていきます。

二つ目の方法は、家の中で手伝いをさせないという方法です。
家のみんなが働いているのに、遊んでいても平気でいられるような子にするのです。
そうすれば、子どもは学校でもそうしますから、そのうちに多くの友達からの信用を失い、最後にはひとりぼっちになってしまいます。
特に掃除をさせないのがこの場合の一般的な方法です。

三つ目の方法。それは子どもの頭を悪くさせる方法です。
それは子どもの前で友達の悪口や近所の人の悪口や先生の悪口を言うことです。
この方法が効果的である理由は、とてもはっきりしています。お父さんやお母さんが悪く言っている人の話は、どんなに素晴らしい話でも、その子の心には響かないのです。

いま、皆さんに、子どもを悪くする三つの方法を話しました。
反対に、子どもを良くする方法はたくさんあります。
これから一つ一つ実践し、子どもを良くする方法を工夫し、ご家庭の皆様とともに協力して育てていきたいと考えています。
(以上、掲載文から引用)
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内容が充実しており、こういう話がたくさん入っている。

「クラスのやんちゃな男子が、いきなり大人しい女子にバケツで水をかけた。どうするか。」
という問いもある。
この答えが、また興味深い。

すごい実践家の方がいるものだと、勉強になった一日だった。

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