4月の学級づくりで心がけていることについて。
毎年書いている芯は同じだが、経験と共に理論にも変化がある。
学級づくりに必要な要素を要約するなら、次の3つを挙げる。
1目標設定
2安心
3楽しさ
1は、学級の全員で決める。
全員で決めるのだが、大まかな方針は予め担任が持っておく。
それは責務である。
自由の名のもと、子どもに責任転嫁してはいけない。
「全て自由は逆に不自由」ということは念頭に置いておく。
教師の仕事の側に置き換えるとわかる。
例えば、学習指導要領のようなものがなく、全て自分で自由に決めてやれと言われたら、これはきつい。
何年生ではここまでを最低限やるということが予め決まっている。
制約や方向性があるからこそ、逆にその中で自由に工夫してやれる。
学級は大海にいる船だと思って、船長は方針を示す必要がある。
そうしないと、大海をあてもなく漂流することになる。
だから、目標は必ず設定する。
できれば、学級が「柔らかい(=変化を受け容れやすい)」内の1週間で大まかな目標を決めたい。
そして1ヶ月ぐらいまでには、具体的な目標として固める。
後で少し変わることがあってもいいので、できるだけ早く決めてしまうのをおすすめする。
方向性さえ決まればそちらの方向にみんなで進めるし、位置が多少ずれても対応できる。
どっちに漕いでいいのか全くわからないという事態だけは避ける。
そして、目指す方向を、全員で共有していること。
完全とはいかなくても、全員が納得していること。
だから、最終的には全員でつくって決める必要がある。
そちらに行きたいとみんなが思ってないと、行動がまとまらないからである。
(次号に続く)
2014年4月28日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿