2011年4月6日水曜日

黄金の3日間その1 安全と方向を示す

学級開き最初の3日間。
一番大切なのは「安全と方向を示すこと」である。
次が「システム作り」。
そして「楽しく力がつく授業」が続く。
どれ一つ欠けてもいけないが、優先順位からすると、こうだと思う。
方向性が分からないと、どんなに努力しても無駄になる。
(以前の、海の真ん中でボートを漕ぐ話。)
システムがないと、個々がバラバラに動いて、力が集中しない。
授業が適当でつまらないと、個々の力もつかず、やる気が持続しない。
そういう理由から、上記3つを確実に3日間で行うことを大切にする。

今回は、「安全と方向」から。

安全宣言をする。
安全が全ての基盤になる。
安全のないところに、全ての活動はまともに機能しない。
戦時下の国がその例である。

方向について。
これは、1年後にずばりどんな状態にしたいのか、子ども達に示すことである。
まず大きく「自分のことに責任を持ち、人のために進んで行動できる」といった目標を示す。
学年の発達段階と実態に応じたものにしていくことが大切である。
(例えば、上の目標を1年生に示す人は多分いない。)
大目標を設定したら、具体的な達成目標を決めていく。
「逆上がりができる」「漢字テスト毎回100点」といった学習・技能的な目標。
「笑顔で歌える」「黙って掃除できる」といった、行動的な目標。
色々あるが、これは担任から出すものと、子ども達で話し合って決めるものが混在していい。
とにかく、大まかな方向(目指す大陸)を示し、その方向にある小さな到達点(小島)を設定する。
そうすれば、みんなで一斉に漕ぎ出すことができる。

さらに、担任である自分はどんなことが好きで、どんなことが嫌いか、そういうことも予め伝えておく。
いじめをなくしたい、すぐ解決したいといったことも、ここで伝えると、信頼感を増す。
(逆に、言ったのに行動が伴わないと、信頼感を損ねる。)
「3回注意しても直そうとしない時は、厳しく叱る」といったことも、布石として伝えておく。
(叱られた時に納得がいく。年間通して使える。)

まだまだあるが、長くなるのでこの辺りで終わる。
次回、「システム作り」について述べる。

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