小学校は学習指導要領改訂の完全実施に伴い、各地で大きな変化が起きている。
その中で、通知表の改訂等も行われている。
小学校の通知表でいえば、評価の観点がかつての4観点から3観点に変化した。
それに対し、評価の分け方を変えたところや、ある項目を記述に変えた、あるいは記述をなくした等、様々である。
中には、通知表自体をなくしてしまったという学校もある。
伝統的に通知表も定期テストもない中学校や高校というのも存在する。
参考:外部記事
「定期試験なし、通知表なし」を50年前から続ける学校 桐朋女子中・高等学校(1)
根本・本質・原点で考える。
評価は、教師にとっての振り返り材料という面がある。
しかしその本質は、子どもの成長である。
子どもの成長にとっての評価は、どうあるべきなのか。
評価されて褒められたからやる気が出る、というだけのものでいいのか。
逆に、厳しく評価されていたらやる気が出るといえるか。
実はこれら評価に対する反応は、個々の人間の特性によるものが大きい。
褒められてますます頑張る者がいれば、逆に図に乗って手を抜く者もいる。
厳しくされて奮起し、負けん気で上昇する者もいれば、落ち込んでやる気をなくしてだめになる者もいる。
つまり、一律の基準に則って評価をすること自体、個に応じた教育とは相反する面が生じる。
また、評価が難しいものもある。
例えばずっと議論が続く、道徳を評価するとは、どういうことなのか。
道徳は、押し付けられない。
しかし、教える側の基準の存在なしに、評価はできるのか。
主観的でない、本当に客観的な評価というのは、存在しない。
全ては、主観的評価である。
小学校における評価がどうあるべきか、改めて考えるべき時にきている。
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