2020年6月10日水曜日

教師は、慌てないこと

師の野口芳宏先生からの学び。

現在、教育にとっても未曾有の危機ということで、私から次の質問をした。
「この状況で、先生なら何をどうされますか。」

曰く「教師は、慌てないこと」。

確かに危機的状況である。
しかしながら、敗戦の時は、もっともっとすごかった。
生活は今とは比べものにならないほどの貧困・困窮を極めた。
教育も、昨日まで白と教えられていたものが急に黒になるというような、混乱の極みである。

それで、その時代の子どもたちの学力は落ちたか。
どうしようもない人間が育ったのか。
決してそんなことはなかった。

人間は逞しい。
半年や一年間ではだめにはならない。
何があっても、すくい上げていく力がある。

そこで大切なのが、リーダーが慌てないことである。
国のリーダー、県のリーダー、地方のリーダー、会社の社長、色々いるが、リーダーが乱れないことである。

孔子の教えに
「君子もとより窮(きゅう)す 小人窮すればここに濫(みだ)る」
がある。

君子であっても、困ることはある。
小人は困ると、乱れる。
君子も、困っていることには変わらないのだが、乱れない。

教師は、さすがに君子とはいえないまでも、学級運営のリーダーである。
乱れず、慌てないことである。

逆に、次のように考える。
今まで、余計な事が多すぎたのではないか。
本当の意味で、子どもたちに学力がついていたのか。
ピンチの状況を改めて見直し、改革するチャンスである。

視点の広さ、深さ、大きさに圧倒的な差を感じた。

教師が、慌てないこと。
いつであっても大切なことである。

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