2018年6月16日土曜日

書くことを継続する

最近SNS上などで、大谷翔平選手の高校時代の日誌や、曼荼羅目標シート等が話題になっている。
本メルマガの長い読者ならご存知かと思うが、大谷選手が用いているのは、原田隆史先生の目標達成プログラムである。
私も「東京教師塾」で学んだ手法であり、在塾中に曼荼羅の手法も教えていただいた。
実際、大谷選手が教師塾の「聴講生」として会場に来て一緒に学んだこともある。
ちなみに、夜中の7時から2時のことである。
プロ野球選手として忙しい中、あんな時間にわざわざ来て学ぼうというのが普通ではない。

塾の中では、実際の例として他の方が書かれた目標達成シートやルーティーン表が配られる。
原田先生の教え子の日本一になった中学生のものだったり、企業の方のものだったりする。
それを見ると、どれもとにかく書いてある量が半端ではない。
シート内にびっしりと書き込まれている。
しかも、どれも具体的である。

正直、最初は見るだけで「これはできないかも・・・」とひるむ。
実際書いてみると、やっぱり大変である。
書けない。

なぜか。
自分の中で、考えがはっきりしていないからである。
目標もぼんやりしているし、やるべきこともぼんやりしている。
だから、ぼんやり生きてしまうし、何も達成できないまま時間が過ぎ去るのである。

これが、日誌を「書くこと」の有用性である。
自分の考えが明確になる。
「考え」は「意識」するまで、存在しない。
あれども見えずの状態である。

さらに、塾では作ったものを発表しないといけない。
印刷されて、塾生全員に配られる。
周りも、夜中の2時まで学習しようという気合いの入った人達である。
そうなると、半端なものは書けない。

やっとできても、自分の文章を読み返すことになる。
それも、何度も何度も読み返して修正をかけて、磨き上げることになる。
そうこうしている内に、目標も自分のするべきことも潜在意識にも刷り込まれる。

書いて発表するという行為の効能である。
あらゆる学習会において、実践レポート等を大切にするのも、こういうことからである。

また「日誌」となると、毎日書かないといけない。
さぼっても正直わからないかもしれないが、それでは何のために夜中に東京まで行って学んでいるかわからない。
だから、多少しんどくても毎日書くことになる。

書く行為には、力が宿る。
そしてどんなことでも、継続が力になる。
継続を助けてくれるのは、他者の目である。
野口芳宏先生の言葉でいえば、属すことによる「他律的自律」である。

時に自分のあらゆる行為が「無駄かな」と思いくじけそうになることがあるので、書いてみた。

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