2017年11月15日水曜日

「信・尊・慕」は、すべての人間関係の原理・原則

毎回、教育実習生に最初に教えることがある。
「信・尊・慕」の話である。

参考 過去記事「教師の寺子屋」
「信・敬・慕」は「生活・授業・遊び」で育つ
http://hide-m-hyde.blogspot.jp/2015/02/blog-post_27.html

教師から子どもへの関係の話としてするのだが、これは実は私と実習生の関係にも当てはまる。
どんなに役立つことを教えても、この3つがないと成り立たない。

うまくいっている人間関係は、すべてこれが成立している。
職場関係然り。
友人関係然り。
親子関係然り。
夫婦関係然り。

目の間の相手と「信頼」を築くにはどうするか。
小さな約束を常に果たすことである。
相手とのルールを守るということである。
仕事なら、契約違反しないということである。
信頼される側に依るところがある関係である。

目の前の相手と、「尊敬」の関係を築くにはどうするか。
自分の能力を示して提供することである。
「尊敬」は3つの中でも特殊で、直接関係しない人でも築ける関係である。
歴史上の偉人を「尊敬」できるのは、その能力や業績が書物等で伝わるからである。
その生き方に+の影響を受けるからである。
尊敬は「受け手次第」のところはある。
傲慢な人は、どんな優れた人も尊敬しない。
謙虚な人は、どんな相手にも優れたところを見出す。
下から上を見上げるという面で、上下の関係である。

目の前の相手と「慕う」関係を築くにはどうするか。
単純接触の機会を増やすことである。
相手の話を聞くことである。
一緒に何かをすることである。
「人に人として接する」関係といえる。
フラットな関係である。

結局、子どもに教えているようで、教わっているということである。
教室の子どもとうまくいかない面があったら、他の大人との人間関係づくりも見直す機会である。
小さな約束を守っているか。
自分の能力を磨き、提供することができているか。
相手の話を聞いているか。

教えるようで教わっている。
教育実習は、指導担当者にとっても自分自身を見直す絶好の機会である。

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