「ほめ言葉のシャワー」で有名な、菊池省三先生の講座を初めて受けた。
地元の若い先生たちが力を集めて実現した会で、大盛況だった。
他県での菊池先生の講座に仲間で出向き、直接お願いして来てもらったという。
素晴らしいことである。
お陰様で、その努力の成果のおこぼれにあずかれた。
以下、講座の内容ではなく、受けた自分の主観である。
実際の「ほめ言葉のシャワー」の映像を見て、色々納得がいった。
ただやたらとほめている訳ではない。
相手の具体的なエピソードを交えて、なぜそれがいいのかという訳も含めて詳細に説明して伝えていた。
それを、クラスの子どもたちが次々に行う。
言語力も相当鍛えてある。
この映像を見て「ほめる」にもレベルがあるということを考えた。
見たままや印象をほめる。
これは、初めて会う人にもできる。
誰にでもできて、簡単なレベルである。
やったことをほめる。
これは、観察していればできる。
少し知る必要がある。
普段の在り方についてほめる。
人格的な面などのすばらしい点についてほめる。
長い時間接していると見える。
理由を付けてほめる。
なぜそれがいいのかを具体的な言葉にしてほめる。
感情的な面だけでなく、論理的にほめる。
言語力が必要で、語彙が多いほど内容豊かに伝えられる。
自分の考えや感情を付けてほめる。
相手の具体的なエピソードに対し、自分の考えや感情を交えて伝える。
相手のお世話になったりいい面を見たりして、感情が動く必要がある。
まだまだ色々あると思うが、「ほめ言葉のシャワー」は、かなりレベルの高い実践だった。
字面だけ見ると、やたらめったらほめているだけのようだが、全く違う。
自分は、あのやり方そのままではなくとも、仲間にああいったほめ方ができる子どもを育てたいと思った。
学級経営にもうひと味加えたいと思っていた自分にとって、刺激になった一日だった。
講座を開催してくれた若い仲間たちにも感謝したい。
2015年10月7日水曜日
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