応援係を指導する際の教師の側の心構えについて。
子どもには、何のための応援係なのかを自覚させるということを前回書いた。
同様に、教師の側も目的意識をはっきりさせる。
応援係がどうなれば良いのか。
職員会議の提案文書に目的が記載されているはずである。
例えば自分が担当の時には、応援係の目的については次のように書いた。
「自主的に動き、創意工夫をして物事をつくりあげていく体験をさせることで、
高学年としての自覚とリーダーシップを育む。」
要は
1 自主的に動く
2 創意工夫してつくる
の2点を通して自覚とリーダーシップがつけばねらいは達成される。
そうなるように教師の側は指導する。
全部準備してあげると、1も2もやる機会を奪う。
だからといって放っておいたら、1も2もできない。
(できるなら、ねらい自体を変えている。)
どうすると自主的に動くか。
やることが明確であれば自主的に動ける。
当面の目標として、何と何をするかを示す。
これは指導者の側の役割である。
どうすると創意工夫をするか。
いくつかの例があれば、組み合わせたり変化させたりできる。
創意工夫には、材料が必要である。
ゼロから全てを生み出すのは、時間に余裕がある時だけである。
つまり、指導者側は
1 まず何を決めて活動すればよいか
2 いくつかの応援の型(基本型、応援歌、つなぎ、導入と終わり方)
この2つを最低限心構えとして準備しておく。
そうして、はじめてスタートラインに立てる。
応援係の子どもは、最初やる気はあるが迷っている。
だから、最初は多めに手をかけてよい。
しかし、本番が近付いて応援ができあがらずに困って、指導者が頑張るのは本質が違う。
その段階では、応援団長を中心に応援係の子どもが悩むべきである。
リーダーとしての自覚が育ち、創意工夫しようと努力している子どもになっているはずである。
短期であることを除けば、学級作りと根本・本質は同じである。
短い時間で成果が出るよう、最初の段階で一番力を注ぎたい。
2014年5月31日土曜日
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