2021年12月29日水曜日

時間を生み出す

 拙著に次の本がある。


『「あれもこれもできない!」から…「捨てる」仕事術』


教育改革が進んでいるが、ここが大切という考えは変わらない。

新しいことを始めるためには、旧い何かを止める必要がある。


現場は既に一生懸命やっているのだから、改革がうまくいかない根本は、個々の努力量の問題ではない。

絶対的な時間の不足である。


時間を生み出すための道には、大きく二通りある。


一つは、お金をかけること。

人を雇うのも機械を導入するのもこれである。


タクシーに乗ることもハウスキーパーを頼むのも夕飯にピザのデリバリーをオーダーするのも同じである。

人の時間をお金で買っている。


全自動洗濯機やお掃除ロボットの利用も同じである。

機械の利用によって時間を買っている。


教育現場には、余分なお金がない。

だから、こちらの道では現場としてはかなり上に依存することになる。

勤める地方自治体次第ということになりがちである。



時間を生み出すもう一つの道は、今やっている何かをやめることである。

これは、現場の工夫である程度まかなえる。


時間をかけている割に単なる自己満足にしかならないものがある。

これをやめる。


過剰サービスといえるものもある。

これをやめる。


工夫なく惰性で続けてしまっていることがある。

これをやめる。


以前は必要だったものが不要になっていることがある。

これをやめる。


やめることで、時間は生まれる。

生まれた時間で、新しい何かが生み出せる。


教育改革のためには、やめること。

何かを始めることには、何かをやめることが前提である。

0 件のコメント:

コメントを投稿

  • SEOブログパーツ
人気ブログランキングへ
ブログランキング

にほんブログ村ランキング