2021年12月19日日曜日

モチベーションを考える

道徳の学習で、次のような教材を扱った。


地域のごみ拾いに父親に嫌々つれていかれる。

その中で、一生懸命やっている友人や地域の方々に感化される。

地域の人にお礼も言われる。

やっている内にやる気に満ち溢れていく。


単純に言うとそういう話である。


これは、作り話だが、実際によくあることでもある。

「働くこと」に焦点を当てた教材なのだが、流れからモチベーションについて考えた。


要は、なぜ主人公は一生懸命働こうと思ったかである。

子どもたちから、以下の要素が出された。


A 友達がやっているから

B 一生懸命やっている人たちをかっこいいと思ったから

C きれいになるのが楽しくなってきたから

D ほめられたから

E 道を通る人に喜んでもらいたくなったから


この中で、更にAは次の二つがあった。

A1 みんながやっていることを一緒にやりたい

A2 何か言われそう(仲間外れになるかも)


次に「自分だったらどれがやる原因になりそうか」を問うた。

B~Eもほぼ均一にいるが、Aは一番多い。

予想通りである。


やはり、周りの影響というのは大きい。

同調圧力もここである。

プラスにも使えるが、マイナスにもなる。


社会に生きていると、同調圧力はなかなか抗い難い。


ある本に載っていた話だが、難破船から海へ飛び込まねばならぬ時、船長は客に次のように言うというジョークである。

アメリカ人には「飛び込むとヒーローになれますよ」

イギリス人には「飛び込むのが紳士です」

イタリア人には「飛び込むとモテますよ」

ドイツ人には「飛び込むのがルールとなっています」

日本人には「みんな飛び込んでますよ」


日本人が同調圧力に特に弱いというのは、国際的な認識のようである。


やはり、動機は自分の中にもちたい。

そうするためには、自己信頼が必要である。


また、外部のルールに無思考に従うだけではいけない。

かといって、ルールが全く不要な訳でもない。


内発的動機付けの方が大切とわかっている。

しかし外発的動機づけの威力は大きい。


モチベーションについて、色々と考えさせられることのある時間であった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

  • SEOブログパーツ
人気ブログランキングへ
ブログランキング

にほんブログ村ランキング