学級活動について、自治的活動に関わる話。
子どもたちが、お楽しみ会を計画する。
2学期の終わりだから、クリスマスにかこつけて、など名目は様々である。
どのような形であってもよいのだが、このイベントを企画するというのは自治的活動につながる。
普段の係活動(会社活動)で、ちょこちょこと小さなイベントを行っていれば、その延長線上でできる。
コツは、とにかくやらせてみることである。
上手くできなくていい。
最初から上手くできる訳がないのだから、何度も何度も挑戦させてみる。
特にこういったイベント系は、進んでやりたがることがほとんどのため、子ども自ら何度も挑戦する。
外的な動機付けがあまりいらない。
力をつけるためには、子どもが自分でやること。
ただし、全部いきなりやらせても無理である。
ある程度のモデル(型)を最初は示す必要がある。
はじめの言葉があって、音楽が流れて、レクがあって・・・という大まかな流れ。
加えて、内容面も、慣れない内はある程度教師が入って指導をしてもよい。
(いきなりでもある程度できる集団なら、入らなくてもよい。)
例えば会社ごとに出しものをして互いに楽しむというタイプのアイデアは、過去にやったことがないとまず出てこない。
教師の主な仕事は「時・場・物」の確保・提供である。
そこに注力して、あとは任せていく。
さて、色々苦労して作り上げてさあ本番、となったら、とりあえず教師の側は引っ込む。
子どもの運営を見守る。
当然、経験の少ない学級であれば、ミスや手落ちの連続である。
しかし、それでよい。
失敗を経験することで、次はこうやろうと初めて学べる。
最初からうまくいくことを、特に教師の側が期待しないことが、最も大切である。
さて、何回かやってきて、慣れてきたら企画書を書かせるなどして、「壁」を作る。
最初は、一部の子どもが中心となるサービスエンターテインメントのような形でもよい。
次第に、全部の子どもが何かしら参画できる企画の形を求めていく。
一年を通して何回もやっている内に、だんだんと上手くなる。
イベント企画が上手くなると、当然話合い活動などの協働的な活動も上手くなる。
あらゆる授業中の話合いが活性化するのも自然な流れである。
任せること。
やらせてみること。
求めてきたら、アドバイス。
求めてこなかったら、そのまま見守る。
学級イベントは、子どもの自治の力をつける最高の場である。
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