本日11月3日は、日本国憲法公布の日で「文化の日」である。
憲法というのは、国家の根本・基本となるきまりである。
ここにちなんで、学級のルールについて。
以前学校へ観察で学びに来た学生に質問を受けた。
「学級のルールはどうやって作るものなのですか?」
次のように答えた。
1.まず大枠だけ担任が示す
例:仲間が全体の場で話をしている間は、黙って聞く。
給食のお代わりは、最初に1品だけ選ぶ。多い場合はじゃんけん。
等々、必須のものや、放っておくと大きな混乱になりそうなもののみ設定。
2.とりあえずやってみる
あまり細かいルールがないので、色々と問題が起きてくる。
3.子どもたち発でルールを新設する
問題となっている事柄に対し、話合ってルールや取り組みを決める。
全体で決めたことは全体で守る努力をする。
4.ルールをなくしていく
これまでに決めたルールが不要になってきたら、それ自体をなくす方向で話し合う。
「ルールはそれ自体をなくすことを目指してつくる」を基本理念にする。
例:整列係が整列させてから移動することにしていたが、自分たちでできるので係による整列をなくす。
等々。
ちなみに経験上、給食に関するルールのみは、ある程度担任が担保し続けておいた方がよい。
食は根源的な欲求であり、好みや量もバラバラで、子どもの手で平等に考えるのがなかなか難しいからである。
また「黙って話を聞く」などという心がけに関するものは、定着すれば当たり前になってルールという意識ですらなくなるので、放っておいてよい。
逆に私が学生に尋ねたのが
「なぜ授業前と終わりに号令をかけさせるのか」(ちなみに私は授業前後に礼と挨拶はするが、号令はかけさせない)
「なぜ小学生は一般的にランドセルで登校しないといけないのか」
「上靴が指定されているのはなぜなのか」逆に「それらに自由な学校があるのはなぜなのか」
というようなことである。
当たり前になっているようなルールや慣習にも、見直してみると色々と発見がある。
ルールについて考えると、当たり前の壁にぶつかることがしばしばある。
常識に囚われない視点で、学校を見直してみることも必要である。
0 件のコメント:
コメントを投稿