2018年12月22日土曜日

教育は「発達」の上にのせるもの

木更津技法研での野口芳宏先生からの学び。

野口先生から、次の言葉があった。


教育は「発達」の上にのせるものである。


以下は私の解釈。

つまり、まだ準備のできていない者には、
その能力をつけさせることはできない、ということである。


例えば、体育でいうと、持久力というものは、伸びはじめる時期がある。
中学生から高校生である。
それ以前にやりすぎると、弊害がある。
発達は、自然の摂理に従って、きちんと順番が決まっているのである。

植物に例えるならば、
芽が出て、茎が伸びて、枝が伸びて、葉が増えて、蕾ができて、花が咲いて、実るということ。

ここに「不自然」にも、茎が伸び始めた時期に、いきなり花を咲かせようとする。
無理に決まっている。
手を加えるほど、だめになる。
発達的に、時期ではないからである。
何らかの手をうって無理矢理咲かせたとしたら、当然すぐ枯れる。

幼児期に無理なことを叩き込むのもそう。
その発達段階に適した教育というのが存在する。
発達は、生命という自然の贈り物の一部であり、偉大なのである。
人間の浅知恵でどうこうできるものではない。

だから、再三述べているように、○年生だからここまで、という考え方は、根本的におかしい。
個人で全然違うに決まっている。
平均なんてあてにならない。
ゆっくり育つのもあれば、ものすごく早いものもある。
当たり前のことである。

教育でできることと、できないことを見極める。
自然に沿って、逆らわない。
自然のままにしておかないという教育的行為と、
自然に逆らうという愚行を混同しない。

師がいてこその学びである。
恵まれた環境で学べることに感謝したい。

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