2018年4月16日月曜日

学級のルールを保証しているのは、担任

前号の続き。
学級が荒れる方法について。

今回は「ルール破り」への対応について。

学級で、ルールを破った子どもがいて、それを見つけた子どもがいたとする。
基本は、見つけた子どもが注意できればいい。
しかし、なかなかそれが難しい子どもは、教師に相談する。

ここの対応はかなり大切である。
「きちんと対応する」
「対応しない」
どちらが正解か。

意地悪なようだが、「どちらも正解かもしれないし、不正解かもしれない」が答えである。

どういうことか。

これが単なる「告げ口」目的である場合、対応しない。
目的に「仲間が叱られるのを楽しむ」面が見られる時である。
自分が正義になって懲らしめようとする時である。
相手を悪に見立てて自分が正義になろうという二項対立が見えた場合、対応しない。
下手に対応した場合、学級の人間関係がぎすぎすして、荒れの原因となる。
この場合は「自分でやってみて」と突き放す。

しかし例えば内容が「いじめ」に関わるものなら、即時対応する。
社会的にも法に抵触する見逃せないルール破りであるいじめに対し、仲間を救いたいという切実な相談である。
これを「自分たちでやって」と突き放す訳にはいかない。

これは、前号で例を挙げた、何かのために列に並んでいる場面を考えればわかる。
係員の指示に従って、みんな整然と並んでいる。
その中で、割り込みをする者がいる。
見つけた人が係員に「割り込んでますよ」と伝える。
その時、係員が「あなたが注意してください」と言ってきたらどうか。

完全な間違いである。
あなたは一体何のためにいるのだと言いたくなる。

なぜなら、ここでルールを司っているのは、係員だからである。
係員が、ルールを守ることを保証しているのである。
違反者には毅然とした対応が期待されているから、みんな真面目に守っているのである。

学級も同じ。
学級のルールを保証して安全を担保しているのは、学級担任である。
紛れもなく、学級担任その人である。
だから、いじめであれば、当然100%自分の責任という覚悟をもって、解決に当たる。
間違っても「知らなかった」とか「見つけた人が解決して」とは言わない。
だからこそ、子どもは担任の言うことを進んで聞こうということになる。

この対応を間違えた時、学級担任への信用・信頼は崩れ、権威は地に落ちる。
学級が荒れ放題に荒れること請け合いである。

学級のルールを保証しているのは、担任しかいない。
学級経営の鉄板ルールである。

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