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4月も中旬となり、学級の方の様子が変わり始めるころである。
学級の様子はどうだろうか。
落ち着いているとか言うことを聞かないとか色々ある。
どうであっても、次のような考え方で見る。
良いと思える点は、ほぼ100%、前担任をはじめとした、これまでの方々の教育のお陰である。
良くない、うまくいかないと思える点は、自分の責任の可能性がある。
(可能性があるだけで、全てそういう訳ではないが、自分の責任と思う方が主体的に対策がとれる。)
つまり、リレーのバトンパスと同じである。
回ってきた時に、たまたま勝ってる位置かもしれないし、しんどい位置にいるかもしれない。
そこをキープできるか、または挽回できるかどうかは、自分次第である。
4月の時点では、多くの子どもが「前の担任」のやり方を引きずっている。
もっときついことに「前の先生の方がいい」と思っている可能性が高い。
しかし、これは逆の立場になって考えれば、至極当然、ありがたいことである。
4月になって、昨年度に担任した学級の子どもたちのことを、どうでもいいと思っているだろうか。
そんなはずはない。
もし新しい学級担任の先生に「先生のクラスにいた〇〇さん、いいですね!」と褒められたら、何か嬉しいはずである。
逆にもしいきなり荒れていたりしたら、かなり責任を感じるはずである。
つまり、4月はまだ「前担任」が色濃く出て当然の時期である。
4月の内は、まだ学級担任になりたてで、お互いに「様子見」の時期なのである。
「我がクラス」という感じにはほど遠い。
責任はもたなくてはいけないが、自分の思う通りになんていかなくて当然である。
こちらの側も、何とか新しい子どもから「担任」と思ってもらえるようにしていきたいと願っている。
共に明るい未来をつくっていきたいと願っている。
これには当然、時間と手間がかかる。
愛情をもって、辛い思いもしながら、お互いに少しずつわかりあっていくしかない。
しかも、前の担任もひっくるめてである。
前の担任のことを尊重できないようでは、わかりあえる関係には至らないだろう。
子どもがかつて一緒に過ごしてきた人たちを尊重するのは当然である。
4月の新学級担任は、そういう状態である。
だから、何でもうまくいくはずがない。
でも、「言うことをきかないといけないな」と子どもも少し譲歩してくれる時期でもある。
ある意味、千載一遇のチャンスである。
うまくいかなくて当たり前。
でも、うまくいくように努力をする。
もしうまくいかなくて悩んでいる人がいたら、それで大丈夫だと言ってあげたい。
2017年5月23日火曜日
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