小学館のセミナーでの学びシェア。
100号ぐらい書けそうな内容だったので、本当に厳選してお伝えする。
今回は、陰山英男先生からの学び。
陰山先生とは、以前野口先生のお宅で酒席をご一緒させてもらって以来である。
懇親会への移動中にもマンツーマンで色々と興味深い話を聞けた。
次の言葉。
「基礎学力は子どもたちの学校でのストレスを大幅に下げる」
聞き覚えなので正確ではないが、そんな意味合いの言葉だったと思う。
なるほど納得である。
徹底反復研究会というものがあるぐらい、陰山先生は基礎学力を大切にする。
ある荒れた学区の学校が、基礎学力の徹底で激変したという。
そう、基礎学力があるというのは、学校でのストレスのかなりをなくす。
例えば「授業についていけない」というのは、不登校の原因のかなりの部分を占める。
ここが解消されるだけで、不登校そのものがかなり解消されるということが結果として出ている。
そう考えると、やはり学力の保証は大切である。
授業力を磨くことは教師にとって必要条件といえる。
授業研のような場でマニアックな授業をすることではなく、基礎学力をしっかりとつけることである。
「漢字テストで100点」自体に大した価値がある訳ではない。
漢字が書けなくても今の時代はやっていける。
しかし、漢字テストで100点を取るということは、他の様々な付加価値を生む。
100点を取るまでの過程にも価値がある。
計算も同様である。
「四則演算はパソコンがあれば大丈夫」というのは真実である。
しかし、計算ができることの真の価値はそこではない。
やはり、基礎学力の保証。
これは、教科書を隅から隅までやるということでは決してない。
基礎学力の保証は、学級経営において最低限欲しいラインである。
2017年5月11日木曜日
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