タイトルは、6月16日発売した本のタイトル。
私も執筆している『学級を最高のチームにする極意』シリーズの第9弾である。
https://www.amazon.co.jp/dp/4182014219
このシリーズでは、全て第一章の理論編を赤坂先生が執筆している。
その後で、我々現場教師による実践編という構成である。
以下の、赤坂先生の「著者インタビュー」を読んでいただきたい。
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20160380
この中で、重要なことが述べられている。
一つは「子どもたちが教室においてもつ基本的な願いを教師がしっかりと把握し、満たし続ける」ということ。
これは、願いの共有。ルールの共有でもある。
学級目標づくりや、クラス会議などの手法がここを担保する。
次の言葉も、この本の核心をついている。
「活動に必要なルールを設定し、それを定着させて、あとはそれを見守ることです。
何もしないで任せることは、放任です。
子どもの自由度の高い活動は、その活動が成り立つためのルールや人間関係の調整などしっかりとした下準備に支えられます。」
自由にさせたいから、ルールを設定するのである。
完全な自由は、逆に大きな不自由を生む。
よく私が例えに使う、ルールも枠もないサッカーの試合である。
一定の制限が、自由を生む。
これは、本当にそうなのである。
例えば授業では、制限すればするほど発想が自由になるという側面がある。
私は今回の本の中で、俳句の授業の紹介をしている。
俳句は、まさに制限だらけ。
五七五の究極に狭い制限の中で、無限の発想が生み出される。
制限されるからこその自由である。
授業そのものにもいえる。
ねらいを絞る。
教材を絞る。
制限をかけてぎりぎりまで焦点化すれば、火がつく。
やる気を引き出す全員参加の授業づくりのコツである。
制限が自由を生む。
自由な学級づくりを目指す人こそ、読んで欲しい本である。
2016年7月18日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿