前号の続き。
ことクラスになると、往々にして「みんな仲良く」の幻想を求めてしまう。
なぜなのだろうか。
そんなはずはないのである。
その証拠に、「好きな人同士」という方法を何かしらで安易に採用すれば、人間関係のトラブル発生率がぐんと高まる。
この「好きな人同士」というのは、裏返せば「好きでない人」「一緒になりたくもない人」がいるということも暗に示す。
「好きな〇〇」にものやら何やらが入るのはいいが、人はよろしくない。
現実的に考えて、トラブル発生必至である。
みんな仲良しということはあり得ない。
どんな小集団だって、仲良し、まあまあ、敵対という関係性が生ずる。
もう一つ、重要なところで「知らない」という関係性もある。
これが最も深刻で、かつ一気にプラスに転ずる可能性も秘めている。
だから、担任は、色々な子ども同士を関わらせるのが大切な仕事になる。
どうせ仲良し集団ではないのである。
だったら、意図的にぐちゃぐちゃに混ぜてあげればいい。
面白い化学変化の起きる可能性がある。
これは、席替え一つとってもいえる。
親密度と距離は大切で、物理的距離が近ければ確実に関係性も近付く。
色々書いたが、要は幻想を抱かないで、きちんと対策を立てること。
そして、仲良し集団であることを求めないこと。
敵対もまたよし。
一番いけないのは、知らない関係性。
これぐらいの心構えで、ちょうど良いのではないかと思う次第である。
2016年7月11日月曜日
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