仲間と話していて、面白い気付きがあったのでシェア。
1年間持った学級の子どもたちに対し、元担任はどうあるべきかという話である。
ある人は「ずっと忘れないでいて欲しい」という。
またある人は「早く忘れて欲しい」という。
また「最高の思い出」としてあり続けたいという意見と、もっといい思い出を作って欲しいという意見。
他にも、人の数だけ考え方が色々ある。
どう考えるべきか。
私見としては、「最高の思い出」を常に更新し続けて欲しいという感じである。
それは、過去の肯定であり、現在の肯定でもあり、未来への肯定でもある。
良いものは良い。
そこで、こんな風に話してみた。
今結婚している人がいるとする。
今の伴侶が、最高だと思っているとする。
(反論のある人も、ここに口は挟まないこと。話が進まない。前提である。)
その時、それ以外の人を、どう捉えるかである。
過去の人との思い出を、肯定するか否定するかである。
「すごくいい人だった」と思っていても、目の前の伴侶への否定にはならない。
同じく「あんまりいい人ではなかった」と思っていても、今の伴侶への肯定にはならない。
どちらにせよ、それがあったから今があるといえる。
では、どちらの捉えがいいかというと、やはり過去の肯定である。
過去も良かった。
そして、今が最高に良い。
そういう方が、輝いて見えないだろうか。
(嫉妬は、相手の持つ輝きへの憧れから生ずる。悪いものでもない。)
話を学級の子どもと担任に戻してみる。
〇年生の時はとっても楽しくて、最高だった。
そして、今の新しい学級が大好き。
これが、子どもにとっても、そして担任にとっても幸せな考え方になるのではないだろうか。
最高の学級経営を目指してがんばった。
そして、次は、もっともっと上を、史上最高を目指す。
いつでも、更新である。
そのために、今日も、自分自身を更新したい。
2016年5月9日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿