以前に「まぐまぐニュース」で取り上げられた記事。
http://www.mag2.com/p/news/158870
卒業式。
国歌斉唱の場がある。
君が代である。
低学年でも、わりと歌える。
しかし、歌詞の意味まで知っているかというと、とたんに怪しい。
大分前になるが、モラロジー研究会で、野口芳宏先生による国歌についての講義を受けた。
そこで、参加者に次の指示が出された。
「『君が代』の歌詞を漢字で書いてください。」
これが、思いの外、書けない。
千葉県には、南房総に「巌根」、県北に「八千代」といった地名があるので、子どもは割と答えらえる。
「八千代」の「八」は「八百屋」などに使われる「八」と同じで、末広がり、無数という意味をあらわす。
それを知るだけでも、意味が伝わる。
「さざれ石」の「さざれ」と、「苔のむすまで」の「むす」は、大方の人が書けない。
「巌」などと違い、誰でも知っている漢字であるが、書けない。
「細石の巌となりて」と漢字で書くと、一気に意味が伝わる。
教室では、「細石」の画像を見せ、さらにイメージを持たせてみた。
ちなみに教室でやってみたところ、意外にもこの「むす」が書ける子どもがいた。
「生す」である。
理由を聞いたら、「何となく」。
いい感覚である。
歌詞の意味を知っていると知らないでは、歌い方にも大きく違いが出る。
知れば、気持ちが乗る。
自国の国歌の歌詞ぐらいは、知っておくべきなのに、知る機会がなかった。
知る機会を与えていただけたことに感謝である。
2016年5月3日火曜日
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