授業の内容に価値を持たせるということについて。
毎日あって、「何のためにやるのか」の話題になりやすい算数科に絞って考えてみる。
算数は、指導の結果がかなり顕著に出る。
「何のためにやるのか」の具体的な指導の手立てが欲しい教科の一つである。
次の本を紹介する。
『クラス全員100点をめざす!算数授業アイデア事典」
藤本 浩行 著 明治図書
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-171033-0
この「クラス全員100点をめざす!」の部分だけを考えてはいけない。
あくまでこれはこの本の「目標」であり、「目的」ではない。
「目的」は「算数大好き!の子どもを増やしていきたい。」ということである。
この本には、苦手な子どもを算数好きにさせるための具体的な指導の手立てがたくさん出ている。
例えば、次のような算数学習ゲームである。
4年、面積の学習。
ハガキ大の大きさの紙に、縦3本横3本の線を引き、ランダムな四角形を作る。
じゃんけんで勝つと、一マスとれる。
16回やって、とった合計マスの広い方が勝ち。
やってみると、勝敗がわからない。
一マスの大きさがバラバラだからである。
ここから、マスの大きさを揃える必要性を考える。
更に、普遍単位の1平方cmにつなげる。
つまり、活動の一つ一つに意味と価値があるのである。
ただやらせている訳ではない。
こういう授業をくり返していくと「授業は真面目に受けた方が良い」という風土が生まれる。
この本には、この例のように、楽しみながら算数の力をつけるアイデアが満載である。
様々な状況に対応できるよう、様々な方法を身に付けておきたい。
2015年5月19日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿