前号で、言うことをきくことを期待しないという話をした。
しかしこれは、最高の準備をした上という前提のもとの話である。
また少し前に、料理がうまくいくコツの話を例に出した。
野菜を切る時、サラダならタテ切り、煮物ならヨコ切り。
原則として、同じ種類の野菜であれば、それでうまくいく。
しかし、こと人間に関しては、コツの通りにやっても必ずしもうまくはいかない。
どんなにこちらががんばろうが、言うことを必ずきくかどうかの保証はない。
相手は、生身の人間だからである。
しかし、高確率で言うことをきかなくするためのコツはある。
そんなことを知って何になると思うかもしれないが、これは重要である。
予想できる失敗、避けられるはずの失敗を知っておくことで、成功する確率が上がるからである。
そこで、クラスの子どもが言うことをきかなくなる方法を考えてみる。
わかりやすくするため「話を聞かなくする」という行為に絞って考えてみる。
これはとっても簡単で、反応を無視して好きなようにしゃべりまくることである。
騒いでようが聞いてなかろうが、お構いなし。
とにかくたくさんしゃべる。
大声だとなおいい。騒ぐ子どもの声が更に大きくなる。
そして、内容もいい加減なものがいい。
一生懸命聞いている子どもに損をさせるという基本方針でいけば間違いない。
これを日常的にくり返していけば、賢い子どもほど確実に学習し、聞かなくなる。
コツを並べると、こんなところである。
これらのポイントを一つでも押さえておけば、どんな子どもも話を聞かなくなること請け合いである。
逆に言えば、一つでも当てはまる場合、話を聞く子どもを育てる方向にはいかない可能性がある。
ちなみに、今のコツの肝にあたる部分は「内容」である。
本来は、聞く価値のある話をする。
価値を感じないものに興味を持たないのは、正常な反応である。
授業は、そこに学ぶ内容、価値があるかどうかが9割を握っている。
次号、授業に絞って話を進めていく。
2015年5月17日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
教室は、自分の考えを発表する機会が多い。 そして、声が小さいと聞こえづらい。 そうなると「大きな声で」という指導が入りがちだが、これだけだとうまくいかない。 前提条件がある。 まず、たとえ小さな声でも何とか聞こえる環境を作る方が先である。 原則は、仲間の発表中は全員が黙って聞く姿...
-
あいさつ運動、どの学校でもやるのではないかと思う。 しかし、なかなかできるようにならないのが実情である。 街中、都会になるほどしなくなる。 人が多すぎる為かもしれない。 それでも、学校はあいさつ指導の核になる場である。 (全ての教育の核は、学校である。地域の大人も学校の...
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
0 件のコメント:
コメントを投稿