ある若い科学者の方とお話する機会があった。
その方曰く、
「雑誌や論文に発表されている時点で、それは最新の情報ではないのです。」
というお話をうかがった。
つまり、本などの形で世の人が見ている時点で、書いた本人の頭の中は先に進んでいる。
「最新の情報は、その人の頭の中にあります。
だから、直接会いに行って聞きます。」
ということだった。
特に日進月歩、一人勝ちの科学の分野は、シビアである。
発表が一日早いか遅いかで、今までの苦労が水泡に帰し、天国と地獄の結果に分かれる。
そういったシビアさこそないが、なるほど、これは特に本やセミナーに通じる考えであると感じた。
この夏に発刊された「やる気スイッチ押してみよう!」についても、同様のことがいえる。
私と共著者の飯村先生と二人で本について話した時のこと。
二人で意見が一致した点が二つある。
一つ目が、有用なとてもいい本に仕上がったという点。
二つ目が、一方で、もう自分の中では理論が進化しているという点。
つまり、本を書いている時期と出版される時期のタイムラグがかなりあるということである。
だから8月16日の「やる気スイッチセミナー」では、本に書かれていない内容が結構入った。
本は、体系的にまとまった情報が入るので有益である。
一方で、セミナーは、情報量としては本より少ないが、最新の情報が入るので有益である。
他分野の方とお話すると、いつも気付きが多い。
時に自分の専門分野以外の職業の方と接する機会を持つことも大切である。
2014年10月8日水曜日
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