8の字・大縄へのブログアクセスが急上昇中である。
需要の高いこのネタでしばらく書いていく。
8の字も大縄も「回し手が8割」である。
特に初期段階ではこれがいえる。
大縄に関していえば、回し手が最低レベルまで育たない内は、中で跳ぶ練習はほぼ意味がない。
そんな大切な回し手だが、これを教師がやるか、子どもがやるかということは違いが大きい。
教師がやる場合を考える。
最大のメリットは、安定感。
初期段階から跳ばせられる。
また、教師も一緒にやっているので、一体感も得やすい。
学級経営における「縦糸」が強くなる。
短所は、自分が回しているため、個別の指導がしにくいことが挙げられる。
子どもがやる場合を考える。
最大のメリットは、子どもたちだけで運営できる点。
回し手さえいれば練習になる。
レベルが上がると、自分たちだけでまとまって真剣な練習ができるようになる。
学級経営における「横糸」が強くなる。
また、教師の手が空くので、外の視点で見ることができ、それぞれの場で個別指導できる。
短所は、初期段階でうまく回せないこと。
最低二人の回し手を育てないといけない。
育つまで、練習の進みも悪い。
いわゆる「初期投資費用」がかかる。
どちらが良いとは言い切れない。
状況やねらいによって、手段は異なる。
低学年か高学年かによっても違う。
たとえ中学生であっても、回した経験がなければ、いきなり回させるのは無理がある。
(正しい知識ゼロで練習に臨むのは、能率が非常に悪い。)
適切な手段の見極めが大切である。
自分の場合を例に示す。
最初は一緒に回す。
ペアで回す子どもは、色々と変える。
良い回し手になりそうな子どもの目安の一つは、上手に跳べること。
良い跳び方が分かっている子どもは、回し方にも気を配れる。
(例えば、僅か1cmでも空中に跳べば縄が通る、というような感覚。)
その内、休み時間などに子どもたちだけで回して遊ぶようになる。
そうしたら、うまく回せるペアが自然発生するので、あとは任せる。
低学年でも高学年でも、そうする。
時間がかかるかどうかの違いだけである。
ねらいが、クラスの絆作りという「横糸」の方にあるからである。
教師も一緒になって回すことで、一体感を味わうのもいいと思う。
それも一つの醍醐味である。
長期的なねらいと現在の状況に応じて、どちらを選ぶのか、意識的に選択したい。
2014年10月28日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿