2014年8月20日水曜日

物語文の読み方指導の型

先日参加した「鍛える国語教室 全国大会」での学びのシェア。

8月の夏休み中であるにも関わらず、子どもを登校させての授業研究会。
これを実現させられる会場校の校長先生はじめ職員の方々がすごい。
保護者の方々も理解がある。
そして来る子どもたちがえらい。
なかなか実現できないことである。
そんな貴重な場で学ばさせていただいた。

2年生での飛び込み授業の様子。
授業者は私の勤務地域の有名な実践家である、国語科の指導主事の先生。
「昔話の読み方を知ろう」ということで、「おおきなかぶ」を教材に次の方法を指導した。

1 何が、誰が変わったのか →かぶ
2 どのように変わったか →抜けた
3 なぜ変わったか →協力

これに答えていく中で、主題に迫るという読み方。
よく見ると、いわゆる「5W1H」(「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」+「どのように」)の型である。
ただし、必要性が低いのでwhen,whereは省略されている。

この手法は、かなり汎用性があると思った。
筑波大附属小の国語部の研究で提案されている方法らしい。
「主人公の気持ちが大きく変わった点=クライマックス」を読み取る、という指導法に近いが、より使いやすい。

思いつくままに、自分の解を国語科の教材で考えてみた。

4年「ごんぎつね」
1 兵十のごんに対する思い
2 憎悪の気持ち、誤解が解けた
3 命をかけた献身的な行為(償い)

2年「かさこじぞう」
1 おじいさん、おばあさんにとっての正月
2 豊かに過ごせた
3 見返りを求めない生き方(清貧)

6年「川とノリオ」
1 ノリオ
2 辛抱し、自立して生きようとする姿勢
3 家族との死別(戦争による日常の喪失)

書いてて気付いたが、書こうとすると難しい。
「川とノリオ」は、とりあえずなのになかなか書けず、散々悩んでこれである。
思いつくまま書いてはみたが、かなり異論が出ると思う。
何べんも読んで分かっていると思い込んでいるが、「素材研究」としてもっともっと読む必要が出る。
教える側が、深く考える必要があることに気付かせてくれる。
そういう意味でも、大変有益な手法ではないかと感じ、紹介してみた。

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