2014年8月13日水曜日

自己開示と「教師理解」

夏休みの記事再録。

夏休みは、様々な研修会に出席する。
教師向けのものから一般向けのものまで様々である。
内容が面白い、感化されるという人の話し方には、共通点があった。

「自己開示」である。
自分の生い立ちや失敗談、苦労話や家族のことなどのエピソードが必ず入る。
「仕事術」みたいな、一見関係ない内容のものでも、そういう話が入る。

野口芳宏先生が次のようなことを話された。

教師の仕事は、大きく2種類である。
1つは、知識と技能の伝達。
もう1つは、感化と影響。

知識や技能は、外付けであるので、どうしても剥落する。
(大学受験の試験勉強を思い出すと、よくわかる。)
一方、感化・影響を受けたことは、内側からわき出るものであるから、一生残る。

30年経ってもなお教え子が覚えていることは、素晴らしい授業の内容ではなく、
「君はすごいね」などと何気なくかけた一言の方だそうである。

この感化・影響に直結するのが、自己開示である。
自分のことを話してくれる相手に、人は心を開く。
最近の教師は、自分のことを語りたがらないという。
(教師が自分をさらけだすと、色々と言われてしまう時代だからかもしれない。)
プライベートだからとかいって分け隔ててしまわず、自分のことを話す必要がある。
「教師の子ども理解」と同時に「子どもの教師理解」が大切である。

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