次の本から。
『モヤモヤそうだんクリニック 』 池谷 裕二 文 ヨシタケ シンスケ 絵 NHK出版
子どもの「モヤモヤ」質問に脳科学者の池谷裕二氏が答えるというものだが、これが質問も回答も面白い。
例えば「学校のルールになっとくがいかない」というものがある。
これに対し、様々な知見から述べていくのだが、このルールの分類がわかりやすい。
ルールAを「自分に影響の及ぶもの」
ルールBを「自分には影響の及ばないもの」
の二つに分類する。
Aの例は、交通ルール。
Bの例は、はポイ捨て。
Aだけ守ればBはいいじゃないか、となるが、当然そうはならない。
その辺りを脳科学者らしく、非常にわかりやすく論理的に説明してくれている。
さらにヨシタケシンスケ氏の挿絵には次のようにある。
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「わたしのルールは
わたしがつくるわ!」
「もちろんいいわよ!
あなたのへやはあなたのルール、
みんなのばしょはみんなのルールね」
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私もよく「自分の部屋が一番自由」という話を子どもにする。
「私」の場である自分の部屋でどう過ごそうが、全く構わない。
しかし、学校は「公」の場であり、「私」ルールは最優先とはならない。
今、世間で問題となっているのが、「頭髪」に関するものである。
頭髪に関するルールが設定されている学校というのは、かなり多い。
この問題は長年続いているが、今後どうなるのか、見守っていきたい。
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