2020年8月27日木曜日

「学校のルールになっとくがいかない」

 次の本から。


『モヤモヤそうだんクリニック 』 池谷 裕二 文  ヨシタケ シンスケ 絵 NHK出版


子どもの「モヤモヤ」質問に脳科学者の池谷裕二氏が答えるというものだが、これが質問も回答も面白い。


例えば「学校のルールになっとくがいかない」というものがある。


これに対し、様々な知見から述べていくのだが、このルールの分類がわかりやすい。

ルールAを「自分に影響の及ぶもの」

ルールBを「自分には影響の及ばないもの」

の二つに分類する。


Aの例は、交通ルール。

Bの例は、はポイ捨て。


Aだけ守ればBはいいじゃないか、となるが、当然そうはならない。

その辺りを脳科学者らしく、非常にわかりやすく論理的に説明してくれている。


さらにヨシタケシンスケ氏の挿絵には次のようにある。

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「わたしのルールは

わたしがつくるわ!」

「もちろんいいわよ!

あなたのへやはあなたのルール、

みんなのばしょはみんなのルールね」

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私もよく「自分の部屋が一番自由」という話を子どもにする。

「私」の場である自分の部屋でどう過ごそうが、全く構わない。

しかし、学校は「公」の場であり、「私」ルールは最優先とはならない。


今、世間で問題となっているのが、「頭髪」に関するものである。

頭髪に関するルールが設定されている学校というのは、かなり多い。

この問題は長年続いているが、今後どうなるのか、見守っていきたい。

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