2019年9月2日月曜日

「みんなの学校」は子どもが主語

夏休み中に、素晴らしい方にお会いしてきた。
「みんなの学校」の木村泰子先生である。
(参考文献『「みんなの学校」流・自ら学ぶ子の育て方』小学館
https://www.amazon.co.jp/dp/4098401711)

午前中は地元の特別活動部会の講師としてお話をいただき、
午後は社会福祉協議会主催の「みんなの学校」上映会と講演会であった。
「ハウツー」のような話はほとんどなく、実践・事実を通した観の話だった。

記事にして配信することへのご本人の承諾も得たので、可能な限りシェアする。

これからの、新しい10年先の学校を作る上で、一番のキーワードは「学級経営」だという。
学級経営は、学校経営のため。
これからは学級担任の制度自体を変える必要がある。
担任から担当へという意識である。

自分も最近の構想として「学年担任制度」を考えている。
学級担任が一人で抱え込むから苦しくなる、だからみんなで分担して持てばいい、という考えの根本が同じである。
そして、学校というチームに貢献していく。
最終的な受益者は、子どもである。

保護者は「サポーター」と呼ばれる。
チームの一員である。
保護者であるのは家庭での話で、一歩学校に入ったら、そこからは地域の方と同じ子どもの「サポーター」。

このサポーター制度が面白い。
サポーターの約束として「我が子は見ない、触らない」というものがある。
そうすると、自分の親が他の子どもに優しく接している姿を見ることになる。
(大人の「社会での姿」である。親は大抵、我が子には厳しく接してしまう。)
これを見て、子どもは他人との接し方を学び、真似するようになるという。

とにかく、全てがオープンなのである。
学校における子どもを、担任にも保護者にも個人的に「所有」しない、させない。
子どもの尊厳を大切にすることを第一においている。

地域に対しても同様である。
「子どもは地域の宝」ということで、サポートが当たり前の仕組みができている。
子どもが地域を好きになることの最終受益者は、地域そのものだからである。
学校に関わるすべての人が幸せになる構想である。

こういった仕組みづくりも「観」が全てである。
学校は「子どもを主語にせよ」が全ての基本命題である。

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