7月29日、高校サッカーインターハイが開催される。
私も高校時代、燃えていたので、どこが出るのかとかは気になる。
さて、サッカーでは、ポジショニングが大切である。
それぞれの選手がその瞬間にどこにいるか、ということが次のプレーを左右する。
ポジショニングの上で大切なことの一つが「味方のスペースを埋めない」ということである。
味方の誰かがそこに突っ立っていると、他の仲間がそのスペースに走り込めない。
逆に、自分が埋めているスペースは、自分で責任をもつ必要が出る。
原則として、フォワードは味方のディフェンスラインまで下がる必要はない。
時に下がってもいいが、全力で元のポジションに戻る必要が出るので、やたらに下がると貴重な体力の浪費につながる。
自分が無理に下がってボールを奪い取るより、ディフェンスという本来のポジションの仲間を信頼して任せる。
自分は「得点を取る」というフォワードの本来の役割を果たすこと。
それがチームに貢献することになる。
このポジショニングの考え方は、仕事の上でも大切である。
誰かが埋めているスペースには、入れない。
その分、自分のスペースの仕事は自分で責任をもつ。
時に自分のポジションにカバーに入ってもらうことがある。
逆もある。
それが役割を越えたチームプレーである。
あくまで、自分のスペースは自分で確保した上での話である。
学級に当てはめてみる。
教師は、大人なので、動ける範囲が広い。
そして基本的には「プレーヤー」ではなく、「監督」のポジションである。
しかし、試合中なのにフィールドに出てしまって、自分でゴールまで決めてしまうことがある。
その時、選手も観客も「どっちらけ」である。
クラス会議をやると、このさじ加減が難しい。
今は監督として指示を出すところなのか、プレーヤー(子ども)が悪戦苦闘しているのを見守るところなのか。
自分が出たら一番てっとり早いのだが、それは本来子どもが走り込めるはずのスペースを埋めることになる。
何でもやってあげる一見「親切」な先生は、この辺りが落とし穴である。
子どものプレースペースを埋めていないか。
時々自分のポジショニングを確認できる視点をもちたい。
2017年7月27日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿