「まぐまぐニュース」で三回に渡って紹介された記事を掲載する。
http://www.mag2.com/p/news/251994
「被災地に学ぶ会」に参加してきた。
今回も、学んだことは広げるという会の使命のもと、レポートする。
レポートなのでいつものメルマガに比べやや長いがご容赦いただきたい。
今回も、場所は南相馬。
2ヶ月前は、一部地域に避難勧告が解除されたばかりの頃で、まだ戻ってきている人は少なかった。
その頃に比べて、全体的に良くなってきている印象である。
崩れていた建物がきれいに直されていたり、すれ違う車が増えたり、住民の方々の姿もちらほら見えたりした。
ここがポイントなのだが
「じゃあ、良くなってきたらからボランティアはもう大丈夫ね」
となりがちだが、これが真逆である。
住民が戻り始めたということは、「人手がより必要」ということである。
つまり、助けて欲しい人が増えたということである。
事実、ボランティアセンターへの依頼は、増えることはあっても減ることがないという。
ボランティアセンターは基本的に無償のため、依頼が増えれば触れるほど経営が大変である。
そこに加えて、被災地へのボランティアの数はここ最近ますます減っているという。
需要が増えてきているのに供給が追いつかないのである。
「できる時に できる人が できることをする」
が合い言葉なので、少しの気持ちがおありの方は、一度でいいから被災地に足を運んでいただきたい。
ボランティアの実務の内容は多岐にわたる。
個人宅のことが多いが、神社やお寺といった文化財に関わることもある。
引っ越しの手伝いや敷地整理が多い。
以前から何度かレポートしているが、敷地の「竹」をどうにかしてくれというのはすごく多くて、かつ手強い。
どれも、大型の機械ではできず、行政からは支援がもらえず、ボランティアに頼るしかない仕事ばかりである。
特別な技術者のいる団体には、大きな木を切る依頼がくることもある。
今回我々の団体は大学生が過半数で、他団体に比べてかなりパワーのある集団となっていた。
今回は午前と午後で2件の依頼をこなし、草刈りと側溝の泥のかき出しをしてきた。
まず1件目は個人宅の草刈り。
夏らしく、草が伸び放題で足下が全く見えず、密林状態である。
かなりの広さがある上、大きな石やブロック、井戸のようなものの後や切り株などが多数あり、機械を使って草刈りをするには危険である。
各々が草刈り機をもち、慎重にやっていった。
(こういう時、学校の教職員は強い。
学校での夏の奉仕作業といえば、草刈り機。
手慣れたものである。)
広い土地だったが、15人で協力したらあっという間に終わった。
掘り返した木の根元から生きたセミの幼虫が見つかり、妙にはしゃいでしまう40前のおっさんの私。
(この子、出てきた時に切り株じゃどっちにしろ残念だったろうなぁ)
と思いつつ、土の中に返した。
大学生&中学生のペアは、手強い木の根を引っこ抜こうと、ひたすらがんばっていた。
周りの大学生たちも加わり「おおきなかぶ」状態。
十数分の格闘の末、やっと引っこ抜けて、大歓声&記念撮影。
妙な連帯感である。
「被災地のボランティア」だからといって、必ずしも悲壮感を漂わせながらやる必要はない。
少しでも明るく、楽しみを見つけながらやって、続けていけることの方が大切である。
(無論、被災地の皆様への配慮は大切である。前向きにやるということである。)
2017年7月15日土曜日
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