次の本を読んだ。
『悩みどころと逃げどころ』
ちきりん 梅原大吾 共著 小学館新書
https://www.shogakukan.co.jp/books/09825274
「世界一のプロゲーマー」梅原大吾さんと、「社会派ブロガー」ちきりんさんの対談本である。
以前この梅原さんの本を読んで、大変面白かったため、今回も買って読んでみた。
世界一のプロゲーマー。
「ストリートファイター」シリーズ専門の、格闘技ゲーム限定のプロである。
「高橋名人」以外にそんな職業の人を意識したことがなかったので、衝撃であった。
梅原さんは、ゲーム一筋で生きてきたため、学歴がない。
一方のちきりんさんの方は、国立大学を出た後、アメリカの大学院で修士号をとるという学歴の持ち主。
真逆の二人なので、対談の全てが真逆の論理展開である。
この対談本での、学歴論争が面白い。
学歴は必要か。
持たない梅原さんは「必要」といい、持つちきりんさんは学歴の力に否定的である。
梅原さんの言葉を引用する。
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(引用開始)
ちきりんさんは自分に学歴があるから気がつかないんですよ。
僕がいた世界では、バイトでさえ学歴で人を判断する人が多くて、それが本当に屈辱的でした。
(引用終了)
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梅原さんは、一時期プロゲーマーをやめて就職しようとした時、学歴でものすごい差別を受けたという。
ちきりんさんは、学歴で優遇された覚えもないし、それを意識したこともないという。
本当に相手の立場に立つというのは、難しい。
見えている景色が違う。
難しいからこそ、相手の立場を慮る、豊かな想像力が必要である。
子どもの将来に、学歴は必要か。
改めて考えさせられるよい機会になった。
2016年10月7日金曜日
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