おもちゃ売り場でギャーギャー騒ぐ子どもへの対応を考える。
Aパターン「しょうがない、今回だけね。」(じじばばパターン)
→子どもの勝利、大人の負け。
ただし、「一時的勝利」である。
以前紹介したが「大人が負けたら、子どもも負け」である。
結果的に、子どもが不幸になる典型的パターンである。
(しかし、親にとって一番楽な対応なので、最もとってしまいやすい対応でもある。)
子どもはこれで「こうすればうまくいく」という成功体験をする。
親としては「今回だけ」という限定性を持たせたつもりだが、子どもは成功体験の必勝パターンを繰り返すことになる。
そしてこれは、おもちゃ売り場だけでなく、学校や社会のあらゆる場面で本人の「武器」として活用される。
結果、わがままになり、トラブルを起こしやすくなる。
Bパターン「買いません。絶対買わない。ダメなものはダメ。」(頑固親父パターン)
→大人の勝利、子どもの負け。
この対応がベストの時がある。
明らかに無茶な要求と自覚している場合で、本人が「これはさすがにダメだろうな」とどこかで思っている場合。
子どもの側にある程度の知識や理解があるなら、これで通る。
しかし、そうでない場合、「うちの親は何もわかってくれない」と不平・不満を抱える場合もある。
Cパターン「今は買えない。〇〇だから。どうすればいい?」(カウンセラーパターン)
→考えさせるパターン。
定石。
ただし、相手が落ち着いてないといけないので、実際にこの状況で使えないことも多い。
子どもが落ち着くまでかなりの忍耐が必要で、親の側としては最も辛い選択肢でもある。
要は、子どもを良く育てるのに、「ぼろい」ことはないということ。
より良い選択肢ほど、一時的には辛いことが多い。
それを自覚して、教師も指導に当たる。
前々号で紹介した「嫌アプローチ」を使う子どもにも、辛くて嫌かもしれないが我慢してきちんと指導するのが教師の仕事である。
2015年6月5日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿