担任する子どもたちによくする話。
世の中には、「きれい好き」な人と「きれいなもの好き」の人がいる。
前者は、きれいにすることが好きなので、掃除を好み、公共マナーが良い。
当たり前だが、きれい好きな人はポイ捨て等は絶対しない。
後者は、自分と自分の周りがきれいであることが大切で、汚い物にさわれないので、掃除が嫌いである。
空き缶やたばこの吸い殻等のゴミは汚くて邪魔なので、そこら辺に平気で捨てる。
要は、掃除の取り組み方でわかるという話である。
トイレを自分で掃除する「きれい好き」の人は、自分が使う時に汚さない方法を考えて実行する。
トイレを自分で掃除しない「きれいなもの好き」の人は、平気で汚れる使い方をする。
ちなみに、これは給食等でも現れる。
食べた後の食器がきれいな人は、普段食器を自分で洗う人。
食べた後の食器が汚い人は、普段自分で洗わない人。
食べ物を大切にする人は、食事を自分で作る人。
食べ物で遊ぶ人は、自分で作ったりしない人。(残す残さないの話とは別である。)
あくまで傾向ではあるが、そういう風になる。
まとめると、生産者意識(主体)か消費者意識(受け身)かということである。
受け身の「御客様」(子どもの場合は「御子様」)意識の人は、迷惑をかけても何をしても平気である。
主体者意識のある人は、相手が喜ぶことやマナーを守ることを考える。
特定の授業の時だけ、「主体性」を求めてもうまくいくはずがない。
24時間、主体者意識が必要である。
サービスされるのが大好きな「きれいなもの好き」より、サービスするのが大好きな「きれい好き」を育てたい。
私なら、掃除で一点突破である。
みなさんなら、どうされますか。
2015年6月26日金曜日
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