先日、岡山に学びに行った。
「通常学級の中の特別支援教育」というテーマの学習会である。
タイトルの「ちょっと勝つ」とは、講師の一人である南惠介先生の言葉。
特別支援教育を必要とする子どもは、教室に多数いる。
その子どもたちは、どうしていいかわからず苦しんでいることが多い。
本人は本気だが、周りから見るとふざけていたり、だらけていたり、反抗的だったり、としか思えない。
いわゆる「不適切」な行動が目立つ。
不適切な行動に対し、指導者は困る。
しかし、実際に一番困っているのは、その子ども自身である。
自分ではどうにもできず「何とかして」と思っている。
内心、子どもは大人に「勝って」欲しいのであるという。
これに、講師の一人であるノートルダム清心女子大学の青山新吾先生が
「大人が勝てば、子どもも勝ち」という言葉を付け加えられた。
逆に言うと「大人が負ければ、子どもも負け」で、両方不幸である。
つまり、ここでいう「勝つ」というのは、指導者の思う適切な方向に導くということ。
(相手を打ち負かすことではない。)
大きく勝ちにいかずに、「ちょっと勝つ」を目指す。
「まあそれぐらいなら、仕方がないかな」と従いやすい。
学級経営は、小さな小さな勝負の連続である。
時に「ちょっと負ける」ことがあってもいい。
トータルで「ちょっと勝つ」を積み上げて、より良い方向に導きたい。
2014年12月11日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿