2021年6月13日日曜日

良い発問の5条件と捨てる大切さ

 定期的に開催しているオンライン学習会のシェア。


「発問」をテーマに行った。


私の方から、冒頭に「良い発問」の5条件について紹介した。

以下の本からである。


『国語科授業の教科書』野口芳宏 著 さくら社

https://www.sakura-sha.jp/book/jyugyo/kokugoka-jyugyo-kyokasho-kaitei/


1 一義性(明快性)をもつ


2 生産性(開発性)がある


3 子どもの反応に差異性(多様性)が見られる


4 潜在差異を顕在化する


5 二者択一化する


これらの条件を満たしているものほど、良い発問になりやすいとこの本の中で紹介されている。

実感としても、間違いなくそうである。


この例として、参加者の中から、4年の社会科の学習での次の発問をしたという話が出た。

「水道の水は作られたものか」という、社会科名人有田和正先生の発問である。

自然から来ているので「天然水」ではないのかというので迷う。

思考を広げ、深めるのに役立つ発問であり、先の5条件の全てを満たす。


優れた発問は子どもの思考を刺激する。

逆に、どうでもいいことをたくさんきくと、思考はだれる。

1つの授業で主発問は1つないし2つまでである。


授業づくりでは、捨てることが大切である。

大切なことに時間を割くために、どうでもいいことをきかない。

それは生きていく上での全てのことにも共通していえることかもしれない。


発問の話一つでもかなり深めることができた。

参観者の質問により、自分の思考も刺激される。

今後も学習会は続けていきたい。

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