学級開きについての執筆や講座をさせていただく機会が多い。
これまで色々と具体的な方法を書いたり話したりして伝えてきた中で、一番大切なこと。
それは、新しく出会う子どもに対するリスペクトである。
ここが決定的に大切である。
理論ではなく頭で考えることでもなく、気持ちの問題である。
教える、教わるという関係性であるからこそ、ここが大切になる。
それは同時に、親への感謝でもある。
「自分に大切なわが子を預けてくれる」ということへの感謝。
これは思っていても伝わらないので、学級通信なり懇談会なりで言語化して伝える必要がある。
リスペクトは、すべての人間関係に双方向で必要である。
一方通行だと、必ず失敗する。
相手がもってくれることを期待するよりも、自分から示す方がよい。
ただし、現実問題として、難しい場合も多々ある。
子ども同士を想定してみても、「合わない」同士ということは結構ある。
折り合いを学ぶ場である。
リスペクトすることは好きになることとは違う。
好きでないものは好きでない、それでいい。
そういうものだと互いの考えを認め、尊重するということを学ぶ貴重な機会である。
新たに出会うすべての子どもや保護者、もしくはすべての同僚と完璧に合う、好きになれるということはない。
(自分の個性の強さ、我の強さを思えば、誰しもが納得するはずのことである。)
その前提があるからこそ、リスペクトが大切になる。
最大限のリスペクトの気持ちをもって、新しい学級に望みたい。
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