2019年12月10日火曜日

「告げ口」と「相談」の違いとは

前号に引き続き、「CAP」からの学び。

「告げ口」と「相談」の違いについて教えていた。
告げ口は、相手を困らせようとして行うもの。
相談は、困っている時に行うもの。

こう書くと簡単にきこえるが、この境目は子どもにとっても結構難しい。

例えば、下校時にジュースを買っている子どもがいて、ある子がそれを発見したとする。

単純に懲らしめてやりたくて先生に言うのなら、これは告げ口。
勧善懲悪を楽しむ気持ちがあるからである。

この人のためにならない、これを続けていると、もっと悪いことにつながる気がする。
だから、先生に注意してもらって止めて欲しい、という相手を思いやる願いがある場合。
これは相談。

要は、本人の心がけの問題である。
どういう気持ちで伝えるかである。

先の例なら、たとえ告げ口目的であっても、教師は知った方がいいのかもしれない。
結果的に、これを放置することで、後々良くないことに発展するからである。

だからこの場合、とりあえず迷うなら、伝えるべきである。
ルール違反であり、発展の可能性がある。
嫌な「告げ口」になるかどうかは、心の問題である。

またこれが、いじめ絡みなら、迷わず伝えるべきことである。
少なくとも、伝えることで、やられている子どもを救える可能性が高まる。

一方で、完全に告げ口になる場合もある。
「あなたのことを悪く言ってたよ」とわざわざ悪口の配達をしてくれる人がいる。
これは、「不幸のお届け便」である。
(ちなみに、これはサークル仲間の飯村友和氏が教えてくれた話である。
悪口の郵便屋さんである。)
厳にして慎むべき行為である。

大人でも、SNS等でわざわざ誰か特定の個人の悪口を書き込む人がいるが、同種である。
不満があるなら、対等な立場で、一対一で伝えるべきことである。
身分を明かさず隠れて非難する行為は、どうしようもなく汚い。
キリストの「あなた方の中で罪のない者がこの者に石を投げよ」という言葉の指すところである。

悪口は、要らない。
しかし、助けは要る。
困った時には、とりあえず誰かに相談する。
迷うなら、まずとるべき手段である。

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