2019年1月25日金曜日

本物は、皆に福を分かつ。

師の野口芳宏先生からの学び。
次の言葉を教えていただいた。

本物は、皆に福を分かつ。

解説不要なほどシンプルで、納得の言葉である。

逆にいえば、皆に福を分けないようなものは、本物とは言えないということである。

ここ数回で伝えてきた内容を総括するような言葉である。
本物の人物なら、周りの人を幸せにする。
一流は本物であるから、皆を幸せにしているはずである。
広く世に貢献しているから一流なのである。

今、自分が一所懸命にがんばっていることを考える。
それは、皆に福を分かつ結果になっているか。
それを基準に考えれば、それが本物かどうかわかる。

人を騙して儲けたり得したりすることは、偽物である。
誇大広告や嘘も同様。
人を不幸にするからである。

人を感動させるサービスや品物は、本物である。
サプライズや温かな態度、誠実な謝罪も同様。
人を幸せにしているからである。

SNSの投稿などでも、これを基準に見ることができる。
それが皆に福を「シェア」するためのものなのか。
それとも、単に投稿者が「いいね!」といってもらって、自己顕示欲を満たすためだけのものなのか。
この違いは月とすっぽんどころか、天と地、フロッピーディスクとクラウドぐらい違う。

教育実践でいうと、何十年経っても残っている実践は、本物である。
時代の裁きを受けてなお残ったものだからである。
(この言葉も、野口先生からかつて聞いた言葉である。)

今やっていることが三十年先でも残るようなら、本物である。
そう考えると、学級担任や各種コーチの仕事の意味は重い。
その子どもの人生を変える可能性がある。

一方、多くの教育研究に対しては、労力に対してそこまでの深みを持たせられているか、甚だ疑問が残る面でもある。
本物なら、今やっていることがこの先ずっと残る、あるいは影響を与えるはずである。
いかがであろうか。

それは、皆に福を分かつ結果になっているか。
独りよがりになっていないか。

自省の際に有用な視点である。

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