席替えをした時に話したこと。
新しい席になる。
当然、周りに新しい仲間がいる。
その状況を図にして示す。
真ん中に円を描き、中に「自分」と書く。
周りにも円を描く。
「誰でも世界の中心は自分」ということを教える。
隣の人の世界の中心も隣の人ということも付け加える。
前提として「誰でも自分が一番大切」ということをおさえる。
次に、周りのそれぞれの円に「表情」を描く。
周りがみんな嫌な顔をしている。
困っている人や怒っている人。
当然、自分もそれらと同じ顔になる。
周りがみんなニコニコ幸せそうな顔をしている。
当然、円の中心の自分もニコニコ顔である。
さて、続いてこういう図を描いてみる。
自分だけがいい思いをしている。(意地悪な笑い顔)
周りはそれによって嫌な思いをして怒っている。
この状況で、自分だけ幸せに笑い続けることは可能か、問う。
明らかに無理である。
この後に周囲から攻撃を加えられる、あるいは避けられるのが目に見える。
自分も怒りの表情になること必至である。
次のように話した。
「自分を大切にしてください。
それには、周りの人を大切にすることです。
人間は一人では生きていけず、周りと共に生きていきます。
周りの人を思いやることが、結局自分を大切にすることにつながります。
学級目標の通り、みんなが気持ちよく生きていけるクラスにしていこう。」
これは、自分を殺して我慢しろということではない。
全く逆で、自分を生かして自由にするために、周りを同様に尊重するということである。
自分が嫌なことを我慢して無理にしてあげる必要もないし、相手が嫌がることを強いることも間違っている。
こういう話一つをするだけでも、席替え後に無駄に嫌な思いをする子どもは減る。
席替え一つでも、ちょっとした配慮が必要である。
2019年1月23日水曜日
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