学級づくりパーフェクトセミナーでの講師の赤坂真二先生からの学び。
学習成果をもたらす要因について。
学習の成果において、どの要因が重要か。
最も大きな要因は「学習者本人の能力」で、これが大体40%程度。
最も大きい要因なのに、意外と見落とされがちだという。
本人の能力を無視しての学習成果はあり得ないという大前提である。
次点は「関係性」でこれが30%。
さらには「教師期待効果」が15%。
これらは学級経営そのものである。
最後に「教え方」が15%。
いわゆる教材研究や授業研究に当たる部分である。
数値の出典の根拠がどこか聞き損ねたが、実際に考えてみると概ね納得である。
これらは、会社における仕事のパフォーマンスとも共通するという。
本人の能力がまず第一。
次に周りとの関係性。
最後にやり方、テクニックである。
特に、上司との関係性は重要であるという。
他の要素が多少欠けていても、上司のことが好きだと、パフォーマンスの高い状態を保てるという。
教室でいうと、教えてくれる先生のことが好きであるという状態。
好きな先生の教科は好きになるという経験は、誰しもあるのではないかと思う。
例えば私は高校3年生の時、それまでさっぱり興味のなかった地理を一時的にかなり好きになった。
地理そのものというより、地理担当の先生のキャラクターが好きだったのである。
職場でいうと、学年主任や管理職といった上の立場の人が好きかどうか。
これがパフォーマンスを左右する。
嫌だと思う人の下では、思う成果は上がらないということになる。
上司の悪口を言いたくなるのは、古今東西不変のことではある。
しかし、これは良くない結果しか生まない。
主体変容の視点から言って、変えられるのは自分の方である。
相手の悪いところに焦点を当てて見ている可能性が高い。
厳しいのも、いじめられていると思うか、自分のためを思ってくれていると思うかで、全然結果が変わってくる。
子ども集団に力をつけさせるという視点からも、職場の仲間に対する態度や関係性は無視できない大きな要因である。
2018年9月16日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
名称の謎の話。 小学校で行う跳び箱の切り返し系の技といえば、開脚跳びとかかえ込み跳び。 かかえ込み跳びは「閉脚跳び」とも呼ばれる。 名称が二つあるのは、学習指導要領での表記の変遷による。 以下、体育の豆知識。(興味ない方は読み飛ばしていただきたい。) かかえ込み跳び...
-
教材研究という言葉が一般的である。 教えるために、教師として教材を読むのが教材研究である。 (まるで私がわかった風な口をきいているが、完全に野口芳宏先生の受け売りである。 以下同様。) 教材研究の前にすべきは、素材研究。 教えるためでなく、一読者として作品について調べ、読み込む...
-
前号の続き。 教師にとっては、結構知っておくべき「大切」な事ではないかと思う。 (そして、教師以外の人々には本当にどーでもいい話題であるかもしれない。) 例の如く野口芳宏先生よりずばり。 「課題」は出されたもの。 「問題」は感じたもの。 つまり、教師から与えたものが「学習課題」。...
0 件のコメント:
コメントを投稿