2018年5月8日火曜日

リスペクトの気持ちをもつ

3月には、連続で学級開きについての講座を行った。
やり方や考え方を色々と伝えたが、大事なことを伝え忘れていた。
実は懇親会の席では話したことなので、ここに書いておく。

学級開きからずっと大切なこと。
それは、子どもへの「リスペクト」である。

これは、単に「尊敬する」というのとは違う。
「存在を認める」という方が近い。
無条件の肯定的感情である。

何度も伝えているが、子どもがいるから担任になれる。
子どもが親にしてくれるというのと同じである。

同時に、我が子を預けてくださる親へも感謝である。
親にとって子どもは文字通り「たからもの」である。
ここへは、できれば言葉で伝えた方がよい。
有名な実践にあるように
「大切な大切なお子さんを、確かにお預かりしました」
というような言葉できちんと伝える。

たまたま、先に生まれた自分が、「先生」の役をさせてもらっているだけである。
相手は、知識や技能といった面では現在未熟だが、今だけである。
どれだけ立派になって、社会に貢献する人になるかわからない。
「先生」なんて呼ばれて話をきいてくれるのは、今だけである。

数いる「先生」の中で、たまたま、自分に当たったのである。
そこに、管理職の方の責任で、配置してくれたのである。
多少なりとも、申し訳ない気持ちがある。

数々の人の支えのお陰で、偶然にも出会えた子どもたちである。
その喜びと感謝を、きちんと伝える。
マインドは表に出るので、上っ面ではいけない。
そう思って前に立たせていただく。
その思いは、雰囲気となって全身からにじみ出るものである。

何か、精神的な話なので、うまく伝えられないかもしれない。
目の前に起きていることの価値に気付くということである。
気付こうとしなければ、どんな素晴らしいことが起きていても感謝できない。

子どもに、そして周りの人々へのリスペクトの気持ちをもつ。
5月になると、人間関係にも「慣れ」が生じてくる。
4月の出会いの時に抱いた、新鮮な気持ちを大切に思い返していきたい。

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