先日、尊敬する野口芳宏先生とお話していると、次のことを仰られた。
「睡眠は仕事の内。」
つまり、ちゃんと寝て、翌日元気にいい仕事をしろということである。
寝不足だったり疲れていたり、本調子でない状態で子どもの前に立つなということである。
体調管理も当然仕事の一部である。
これを聞いて、教員になってから数年目に気付いたあることを思い出した。
それは、早く帰った翌日、学級がいつも以上に、何となくうまくいくということである。
授業をしていて心地よいというか、そういう感じである。
特に体育のように体を動かす教科では、顕著に出る。
逆に、あくせくしている時期は、その爽快感がない。
(成績をつけるために子どもを早帰りさせる時期など、ストレスを感じやすい。)
それに気付くまで、ずっと逆だと思っていた。
無理をしてもがんばればがんばるだけ、いい授業ができると信じていた。
だから、毎日夜中の10時まで残業するのも当たり前だった。
しかし、準備さえある程度していれば、あとの成否を握るのは「元気」である。
(ちなみに、単に準備不足で授業をすると、これも高いストレスになる。)
遅くまで仕事をすると、仕事をした気になる。
しかし、実際は翌日のパフォーマンスや創造性がかなり落ちる。
子どもへの対応はもちろん、文書作りなどにもマイナスの影響が出る。
休み休みやるので尚更能率が悪く、進まないのでまた残業の悪循環である。
「一生懸命やる」ということの内実も見直さないといけないと思っている今日この頃である。
2016年2月19日金曜日
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