メルマガタイトル通り、二十代の先生向けの話。
これからの時期、校内研究や地域の研究会、学習会等で、発表の機会があることが多いと思う。
そういう場に、「若いからチャレンジしなさい」といわれ、立候補せずとも立たされることがある。
これは、特に二十代の先生にとって、大きなチャンスである。
二十代の内は、極論すると、その場でうまくいくことを求められていない。
発表した、チャレンジしたことそのものを評価してもらえる。
失敗しようとも、その前向きな姿勢と謙虚さが評価してもらえる。
この先40年近くにわたる現役生活の糧になることが期待されている。
つまり、発表や実践の費用対効果が最も大きい時期といえる。
三十代も半ば以降になってくると、そうもいかない。
十数年の経験があるのであれば、それなりのものを求められる。
何か発表しても、ちょっとやそっとでは、まず褒められることはない。(そもそもそれを期待しない。)
それを受け止めるだけのものがあるとみなされるからこそ、出る意見も厳しい。
年数を重ねるごとに、見られる目は厳しくなっていく。
「成果」が求められるようになる。
繰り返す。
二十代の内は、極論すると、その場でうまくいくことを求められていない。
これはチャンスである。
「〇〇さんを差し置いて、私など実力不足で・・・」といって断ったとする。
つまりそれは、次年度以降は実力がついて、立派に引き受けることができるようになると解釈できる。
そんなはずはない。
やった方が絶対に実力はつく。
明白である。
実践発表にしたって、うまくいったことの発表より「うまくいかないのですが、原因がわかりません。」という方が断然いい。
アドバイスもしようがある。
うまくいきましたの発表は「よかったね」としかいいようがない。
失敗を怖れずにどんどん前に出る。
そういう先生の背中を、どこかで子どもも見ているはずである。
2015年12月21日月曜日
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