2021年10月6日水曜日

学校のオンラインでの学びをどう進めるか

学校のオンライン化からの気付き。


全国各地で、感染症対策としてICTをフル活用している学校が出てきた。

時代の情勢に止む無く後押しされる形ではあるが、これ自体は再三望まれてきたことである。


この時代の影響で、日本の学校でもついに子ども一人一台PCが実現し、同時に様々なICT機器やソフトが導入されている。

とにかく時代遅れと言われてきた日本の学校にとって、望ましい前進である。


しかしながら現実は、教える側がそれらを使いこなす自信がないというのが、正直なところではないだろうか。


ある意味これは、当たり前である。

これまで、実際に使っていないからである。

普段使っているスマホ内のアプリですら、全て使いこなせる人はいない。

全く使ったことがないけれど、使っている内に、使えるようになるというのが普通である。


新しいことやコンピューター関係。

大人と子ども、順応が早く使いこなすようになるのは、どちらか。

言わずもがな、子どもの方である。


教員側は、とにかくできる範囲でやること。

そして子どもには必要な程度の制限はしつつ、まずは与えてやらせてみることである。

これ以外に両者の習得方法はない。

子どもが完璧なブラインドタッチを覚えてから初めて文章を打つのでは遅すぎる。

アルファベットが多少あいまいでも、やりながら使って覚えるのである。

これは教員の側にも言えて、完璧に使いこなせるのを待っていては一生使えないままである。


ICTの活用やオンライン授業などにもこれはいえる。

ICTマニアのような人たちがやるようなソフトを、全ての教員が使いこなせるようになるのを待つ必要はない。

そんなことを待っていたら、そのソフト自体が時代遅れの陳腐化してしまう。


それよりも、まず使うことである。

やれる範囲でやってみて、間違えながらもやってみて覚えることである。

あるいは、色々試してみて使いやすい方法を模索することである。


元々が説明してきかせる、わからせるという想定の人なら、予めスライドをたくさん用意する授業がやりやすい。

これはセミナー型の授業になる。

知識の伝達には効果的である。


一方で、カメラの前でパフォーマンスが得意な人なら、難しいソフトを使うよりも動画を撮って動いた方が伝わる。

ユーチューバー型である。

動画に慣れている今の世代にはわかりやすい反面、やはり一方通行感は否めない。


その場で子どもとやりとりをするのを望むならば、事前に撮影するよりもライブ型の方がそれを実現できる。

その場でのリアルな対応は苦手でも、ICTに堪能なら様々なソフトを使った方がパフォーマンスとしても見せることができる。


つまり、ねらいにそって得意な手法を生かせるICT機器を活用していけばいい。

普段の授業と同じことであるが、むしろオンラインの方が選択肢の幅は広がる。

ICT大得意、という人の方が圧倒的に少ないのだから、大多数はとりあえず使えるもので勝負するのが妥当である。


一方で、子どもにはどんどん色々と使わせてみる。

明らかに大きなトラブルが起きそうなところだけは確実に制限をかけておく。

(チャット機能制限やフィルタリングなどはこれにあたる。)


環境さえ整えば、あとは勝手に進む。

個別最適化は、ICTの最も得意分野である。


できるかできないか。

上手くいくかいかないか。

余計なことを考える暇があったらやってみる。


ICT活用が進まないとしたら、何よりも教員の側が積極的に使おうとしていないことが原因かもしれない。

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