2017年8月14日月曜日

お茶でもすすめればいいっちゃが

6月29日に他界した祖母の話。

私の祖母は、生涯笑顔とユーモアの人だった。
そして、自分にできることをして生きることを何よりも大切にしていた。

20年ほど前に祖父がなくなった後にも、しばらく山の中で一人で暮らしていた。
運動不足を防ぐべく、NHKで放映されている朝のラジオ体操をテレビのお姉さんと一緒にやっていた。
「毎朝やるっちゃが。これがいいとよ。」と笑顔で言っていた。

足腰を悪くしてから、動き回れなくなった後は、とにかくよく手を動かしていた。
私の「やる気スイッチ押してみよう!」が枕元にあり、それを読んで、視写をしていた時期もあった。
頭の体操になるそうである。

人が尋ねてきては、必ず笑わせて帰す。
サービス精神が旺盛なのである。

山奥で一人で暮らす祖母を心配して、
「強盗とか悪い奴が来たらどうするとか。」
と尋ねると、
「お茶でもすすめればいいっちゃが。」
と答えたという。
本当にやるかどうかは別として、祖母らしい切り返しである。

人生ではあらゆる「非常事態」が起きるが、どう対応するかで全て決まる。
あらゆる出来事をユーモアで見る人にとっては、困った出来事を「そう来たか」と面白がる。
すべてに感謝する人もいるし、天に唾する人もいる。

生き方を考えさせてくれた祖母に、改めて感謝したい。

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