私の尊敬する先生の話のシェア。
どの仕事でも、しんどい時がある。
特に学級担任は、問題を抱え込みやすい。
子どもや保護者相手に何かトラブルがあった時にも、自分個人の問題にしがちである。
学級がしんどい時にも、自分の学級経営の仕方が悪いからだと思いがちである。
そんな時、どうするか。
「非常事態には、落ち着いて」がセオリーではある。
しかし、私は次の言葉に感銘を受けた。
そういう時こそ敢えて
「しんどい時は、騒いでください」
なのだという。
どういうことか。
つまり、騒げば、周りに知られる。
問題がチームに共有化されるのである。
まして、学年の若手が苦しんでいるとわかったら、学年主任やベテランの先生は放っておけない。
問題が顕在化し、チームでの対応が可能になるのである。
以前に、学級の子どもの「助けて力」について書いたが、あれと同義である。
「助けて」と言っているのがわかれば、助けられる。
一番困るのは、すごく困っているのに、一見何も問題ないように平気なそぶりでいられることである。
苦しい時は、苦しいと言っていい。
そんな風に言ってくれる上司や同僚がいる職場なら、どんなに働きやすいことか。
そんな職場が増えたなら、心や体を壊して倒れてしまう人が、どれだけ救われるかわからない。
トラブルは自分で何とかしろというのは簡単である。
言う側は鍛えるつもりなのかもしれないが、倒れそうな人にはきつい言葉である。
しんどい時は、騒いでください。
人としての優しさの本質を突いた言葉であると思う。
2016年6月21日火曜日
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