2016年4月7日木曜日

学級開きの最重要3要素 優先順位

何度も書いているが、時期なので、学級開きの話。

学級開きにおいて、次のどれが大切だろうか。

A 子どもが楽しくやれそうだと感じる
B 子どもがルールを理解する
C 子どもが安全・安心を感じている

どれも大切なのである。
しかし、優先順位をつけるならどれかということである。

昨年、文科省でのセミナーでこの問いを投げかけた時には、参加者の反応は様々に割れた。
様々な解があっていい。
それを説明できるようであれば、考えに芯があるから、ぶれない。

私の解は、最優先がCの「安全・安心」である。
次がBの「ルール確立」。
最後がAの「楽しさ」となる。
(繰り返し言うが、あくまで優先順位であって、3つ揃っているのがベストの状態である。)

なぜそう考えるのか。
1つだけ成立していて、2つが欠けている状態の学級を想像する。

Aの楽しさだけがある状態。
ルールはなく、身も心も危険にさらされているが、やりたい放題できる学級。
学園もののドラマの最初の設定によくある、絵に描いたような荒れた学級が想像できる。
「ごく〇〇」や「G.T.〇」のような教師なら、体当たりで立て直せるかもしれないが、かなり困難である。

Bのルールだけがある状態。
規律だけがきちっとしていて、表面的には整っているが、安全・安心ではなく、陰では陰湿ないじめや暴力がある状態。
授業中はしんと静まりかえり、子どもの反応とは関係なく決められた通りに事が進む。
これも、「静かな学級崩壊」と呼ばれる一つのモデルタイプである。

Cの安全・安心だけがある状態。
ルールは緩いが身の危険や暴言にさらされることはなく、授業で発言してもばかにされたりはしない。
楽しくないので良いとはいえないが、とりあえず学級としては成立している。

以上の状態を考えると、優先順位はC→B→Aとなる。

同様に、1つだけない状態を想像しても面白い。
ルールがしっかりしていて、安全・安心だけど、つまらない学級。
安全・安心で楽しいけど、ルールはない学級。
ルールもしっかりしていて楽しいけど、安全・安心ではない学級。

この3つは、実際に結構数が多いのではないかと思われる。
長くなるので、また次号。

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